彼と私とかぶとむし

「…よしっ」

東奈高校の校舎に入るのは、

受験日以来で、

やっぱり緊張する。

門の前にわらわらと集まるみんな。

クラスの個票だ。

私も走ってそこへ向かった。

『B組 11番 栗田凛』

B組、か。

ざっと見る限り、唯一の同中出身者は、

B組にはいないようだ。

がんばらなくちゃ!

「あれ、凛ちゃん…だよね?」

不意に、後ろから声がした。