彼と私とかぶとむし

でかでかと張り出された合否。

彩乃とふたりで、恐る恐る顔を上げた。

397。397は……




『第一志望 合格』



「〜〜〜〜〜〜っっ!!!!」

声にならない叫びが、

お腹の底から湧いてきた。

彩乃は、確か、405……

『第一志望 合格』

「彩乃!!!」

「凛!!!!」

私たちは、お互い涙目で、勢いよく抱き

合った。

ちょっぴり季節外れの彩乃のマフラーが



ぶわんとなびいて。

それさえ愛おしかったのをよく、覚えて

る。