周りにあるのは木だけ。そしてその中心にある公園には、誰も寄り付かない。
筈なのだが、ここに今、二人の人間がブランコをこぎながら何やら話し合っている。
「…そういや、名前聞いてなかったな。俺は南桜 海(なんおう かい)だ」
「あ、僕は…佐上 春(さがみ はる)…です」
こいつは春というのか。成る程、名前の通り確かに春っぽいイメージな奴だ。
金髪のショートヘアーが風で揺れている所を見て、なんとなくそう思う。
ボーイッシュな感じだな。今はそういうのが流行りなのだろうか。
「…あ、の…どうかしました?」
「…いや…綺麗な髪だなって」
「え」
あまりに綺麗な髪で、つい呟いてしまった。普段から誰とも会話をしないというのに、何故こんなことを言ったのだろうか。
春はポカーンとしていた顔を次第に照れ顔にかえて、頭をかいた。
「そ、そうですか…?でも僕は…君の方が素敵な髪だと思うよ…?」
満面の笑みでそう言ってくる相手に思わず後退り。
「あれ!?どうして一歩下がったの!?」
「俺…の髪が…す、素敵…?」
「…?う、うん」
ズササササッ!!
「待ってよ!!何で逃げるの!?僕何か変なこと言ったの!?ちょっと!?」
今にも公園の外に出ようとしている俺にストップをかけているみたいが、無理無理無理!!だって俺誰にもそんなこと言われたことなかったんだよ!!ちょっと嬉しいじゃねーかバカ野郎!!
などと思いながらも後退りは止まらない。
「待って待って待って!!ごめんなさい!!僕…やっと普通に会話ができる人に会えたから…嬉しくって…」
グサッ
人。それは俺の一番大嫌いな物。自分も同じ人であることにも吐き気を覚える程だ。
人は残酷だ。何を考えているのかわかったもんじゃない。傷つけたり裏切ったりすることになんの躊躇もない連中やいいこを気取っている裏表の激しい奴。俺は何度もこういう奴等に会ってきたんだ。本当の優しさを持つ奴等なんて、居やしない。
「…僕…君と友達になりたい…」
グサグサッ
どうせ裏切るのだ。離れていくのだ。それなら最初から誰とも関わらないほうがいいじゃないか。
友達など、いらないではないか。
「…ダメ、かな…やっぱり…」
しょんぼりと顔を地面に向ける。
そんなこいつを見ていると、今までの自分が考えてきた事がすこしだけ薄れていくような気がする。
「…春、だったよな…」
「…!うん」
思い切り顔を振り上げると、そいつの目はさっきまでの「嫌われもの」の目ではなくなっていて、とても純粋で、綺麗な目をしていた。
俺もいつか、こんな目で世界を見る時が来るのだろうか。
「…俺の事は海でいい」
「うん!ありがとう!!」
あんな子供のような笑顔には負けているかもしれないが、俺も精一杯の笑顔をしてみる。
この公園を訪れ、そして俺と同じ目をした奴を招き入れるのは、これで2人目だな。
「春、お前も今日からこの公園の所有者だ。よろしくな」
筈なのだが、ここに今、二人の人間がブランコをこぎながら何やら話し合っている。
「…そういや、名前聞いてなかったな。俺は南桜 海(なんおう かい)だ」
「あ、僕は…佐上 春(さがみ はる)…です」
こいつは春というのか。成る程、名前の通り確かに春っぽいイメージな奴だ。
金髪のショートヘアーが風で揺れている所を見て、なんとなくそう思う。
ボーイッシュな感じだな。今はそういうのが流行りなのだろうか。
「…あ、の…どうかしました?」
「…いや…綺麗な髪だなって」
「え」
あまりに綺麗な髪で、つい呟いてしまった。普段から誰とも会話をしないというのに、何故こんなことを言ったのだろうか。
春はポカーンとしていた顔を次第に照れ顔にかえて、頭をかいた。
「そ、そうですか…?でも僕は…君の方が素敵な髪だと思うよ…?」
満面の笑みでそう言ってくる相手に思わず後退り。
「あれ!?どうして一歩下がったの!?」
「俺…の髪が…す、素敵…?」
「…?う、うん」
ズササササッ!!
「待ってよ!!何で逃げるの!?僕何か変なこと言ったの!?ちょっと!?」
今にも公園の外に出ようとしている俺にストップをかけているみたいが、無理無理無理!!だって俺誰にもそんなこと言われたことなかったんだよ!!ちょっと嬉しいじゃねーかバカ野郎!!
などと思いながらも後退りは止まらない。
「待って待って待って!!ごめんなさい!!僕…やっと普通に会話ができる人に会えたから…嬉しくって…」
グサッ
人。それは俺の一番大嫌いな物。自分も同じ人であることにも吐き気を覚える程だ。
人は残酷だ。何を考えているのかわかったもんじゃない。傷つけたり裏切ったりすることになんの躊躇もない連中やいいこを気取っている裏表の激しい奴。俺は何度もこういう奴等に会ってきたんだ。本当の優しさを持つ奴等なんて、居やしない。
「…僕…君と友達になりたい…」
グサグサッ
どうせ裏切るのだ。離れていくのだ。それなら最初から誰とも関わらないほうがいいじゃないか。
友達など、いらないではないか。
「…ダメ、かな…やっぱり…」
しょんぼりと顔を地面に向ける。
そんなこいつを見ていると、今までの自分が考えてきた事がすこしだけ薄れていくような気がする。
「…春、だったよな…」
「…!うん」
思い切り顔を振り上げると、そいつの目はさっきまでの「嫌われもの」の目ではなくなっていて、とても純粋で、綺麗な目をしていた。
俺もいつか、こんな目で世界を見る時が来るのだろうか。
「…俺の事は海でいい」
「うん!ありがとう!!」
あんな子供のような笑顔には負けているかもしれないが、俺も精一杯の笑顔をしてみる。
この公園を訪れ、そして俺と同じ目をした奴を招き入れるのは、これで2人目だな。
「春、お前も今日からこの公園の所有者だ。よろしくな」
