魁部隊

「よし、隊長たちが来られるまでまだもう少し時間がある。もう一回だ」


「まだやるのかよ!?」


抗議の声をあげたのは奏多さんだ。


「稽古まで、休ませてやったほうがいいんじゃないか?」


「そんなことでは体力がつかないだろう」


「だから……!!」


「大丈夫です、奏多さん。もう一回、お願いします」


喧嘩になりそうになって、慌てて転がっていた木刀を掴む。


うん、ちょっとだけど床に転がっていたお陰で、マシになったかな。


「薫ちゃん……、無理はしないんだよ?じゃあ琥太郎くん、こっちも行こうか」


「はいっ!!」


琥太郎が奏多さんと、そして、あたしが颯さんと打ち合う音が、しばらく道場に響き渡っていた。