魁部隊

あのあと、颯さんに立ち向かったあたしは、見事に惨敗した。


とにかく早い。


颯さんは、まるで風から生まれてきたんじゃないかと思うほど、動きが早かった。


持っていた木刀は即座にあたしの手の中から飛ばされ、あたしの負けとなった。


そして、そこから二本、三本と打ち合いは続けられた。


最初の打ち合い以降は、あたしも何回か颯さんの木刀を受けることができたんだけど、あれはあたしの動きを見るために、絶対手加減してた。


そして、疲れはてたあたしは、床に転がっているというわけだ。


「へー、お前がダウンしてる姿始めて見たー」


「……うっさいなぁ……」


何よりの屈辱は、そこを琥太郎に見られたことだ。