魁部隊

琥太郎が少し近づき、顔を覗き込む。


「村の人間じゃないな。当然っちゃ当然だけど」


安堵したようにため息をついた。


これで村の人だったらあたしたちは立ち直れなかったかもしれない。






「――――――どうする?」


しばらくその場に突っ立っていたけど、これ以上はどうしようもない。



「よし、とりあえずこのまま魁部隊の屯所まで行こう」


唐突に琥太郎が言った。


「死体はこのまま?」


「どのみち、俺たちにできることは何もない……と思う。魁部隊まで行って、あったことをそのまま話せばいいと思うんだ。もしかしたら死体を調べられるかもしれないから、埋めることはしない方がいいと思う……けど」


最後の方は勢いがなくなっていた。やっぱり、死体をそのまま放置することに少なからず罪悪感を感じているのだろう。


それは、あたしも同じ。だけど。



「そうだね。そうしようか」


あたしが言うと、琥太郎もうなずいた。



「とりあえず急ごう。また何かあったらたまったもんじゃないからな」


「うん」



あたしたちは、老婆に手を合わせてから、再び歩き出した。