魁部隊

賑やかな食事を終えると、早速というように颯さんが近寄ってきた。


「薫。早速だが稽古をする。身一つでいい。道場を案内してやるから、ついてこい」


「えぇ~、そんないきなりいいじゃないですか。稽古なら僕が見ますし、ねっ、薫ちゃん」


近くにいた直紀さんが、颯さんに食ってかかる。


「え、いや、その……」


「お前は昨日の返上で今日は休みだろう。それに、すでに約束済みだからな。行くぞ、薫」


「あっ、はい。それじゃあ直紀さん、せっかくのお休みですからゆっくりして下さいね!」


半ば颯さんに引きずられるようにして、あたしは不機嫌そうな顔丸出しの直紀さんと別れた。