魁部隊

「まだ起きていたのか」


「……颯さん」


寝巻き姿で現れたのは、颯さんだった。


颯さんは、ゆっくりと近づいてくると、あたしと一人分の隙間をつくって座った。


「……寝ないのか」


「……」


「……眠れないのか」


黙っていると、しばらくあたしと同じように空を眺めていた颯さんが、口を開いた。


「迷ってるのか」


その言葉に、あぁ、颯さんもあたしが何を言われたのか分かっているんだなと思った。


「……迷うのも分からなくもない。だが、お前はそんな軽い気持ちでここに来た訳じゃないだろう」


颯さんの方を向くと、颯さんは真っ直ぐあたしを見ていた。