「もし少しでも迷っているなら、君はせっかく智さんがくれたチャンスを生かすべきだよ」
「えっ……!?」
あたし、まだ書類が送られてないこと、言ってないのに―――!!
「何年一緒にいると思ってるのさ。智さんの考えることなんて、僕はよく分かってるよ。あの人は優しいからね。それに、言ったでしょ?君は考えていることが顔に出すぎてる」
ちょん、と直紀さんが人差し指であたしの鼻の頭をつっついた。
「薫、家族のためを思って出てきた薫が、これ以上無理する必要はないよ。もともと、俺についてきてくれたようなもんだし……、俺は、何よりお前を危険な目に遭わせたくない」
琥太郎が、いつになく真剣な眼差しで言った。
普段なら、その台詞をからかいそうな直紀さんも、ただ黙っている。
「えっ……!?」
あたし、まだ書類が送られてないこと、言ってないのに―――!!
「何年一緒にいると思ってるのさ。智さんの考えることなんて、僕はよく分かってるよ。あの人は優しいからね。それに、言ったでしょ?君は考えていることが顔に出すぎてる」
ちょん、と直紀さんが人差し指であたしの鼻の頭をつっついた。
「薫、家族のためを思って出てきた薫が、これ以上無理する必要はないよ。もともと、俺についてきてくれたようなもんだし……、俺は、何よりお前を危険な目に遭わせたくない」
琥太郎が、いつになく真剣な眼差しで言った。
普段なら、その台詞をからかいそうな直紀さんも、ただ黙っている。

