魁部隊

「その様子だと、聞いたみたいだね、魁部隊のこと」


楽しそうにはしゃぐ光くんと、それを怒る恭介さんと明里さんを、あきれたような笑顔を浮かべながら、直紀さんがあたしに話しかけてきた。


「ご飯の時、智さんと副長がいなかったからね。智さんの周りをうろちょろしてるどこかのお犬さんは、今智さんにご飯を届けにいってるんだよ。せっかく、僕が届けるつもりだったのにさ」


ぶすっ、とふて腐れたように直紀さんは唇を尖らせた。


きっと颯さんのことなんだろうな。


「結局のところ、どうするんだ?」


琥太郎が、あたしの顔を覗き込んできた。


「あたしは……」


あたしが目をそらしつつ言葉を濁すと、直紀さんが琥太郎の横からずいっと顔を近づけてきた。