魁部隊

「全然大丈夫だよ」


「お前……。やっぱりお化け怖いんじゃねえか」


「んなっ!それ今言うことじゃないでしょぉ!?」


まったく緊張感の欠片もないんだから!


ぶすっとむくれるあたしの顔をしばらく笑った後、急に琥太郎が真面目な顔になって後ろを振り返った。


「まったくなんで熊なんか出てくるんだよ……って、っう……」


「どうしたの?」


「見るな!!」


琥太郎の身体の陰から前を覗き込もうとすると、慌てたように琥太郎が声を荒げる。け、ど……。


「何、これ……」



見てしまった。





「な、んで……。熊は?」



吐き気がする。それは琥太郎も同じみたいで。





なんでかっていうと、そこに、本来なら熊の死体があるべき場所に、







老婆の死体があったから。