辺りが薄暗くなってきた頃、あたしたちは屯所にたどり着いた。


「ただいま戻りました」


三人で、隊長の部屋に向かい、恭介さんが声をかける。


「おぉ、帰ったか、入りなさい」


中から隊長の声がして、あたしたちは中に入る。


そこには、隊長の他に、副長と、それから琥太郎がいた。


「どうでしたか?」


出掛けたときと何ら変わらないあたしたちの格好に、副長が首をかしげながら訊ねてきた。