魁部隊

「だって、林を抜けてすぐに颯さんと奏多さんに出会ったんですよ?強烈すぎて出たとこの周りの景色くらいちゃんと覚えてますっ」


「見たところ、これといって気になる点はなかったな」


ふむ、と恭介さんが顎に手を当てながらしばし考えている。


「薫ちゃんと虎太郎くんが二人揃って幻覚を見ていたとか」


「そんなっ、あり得ませんよ!!ちゃんと、斬った……感触、も……っ」


「あぁ、いいよ、全部言わなくて」


思い出して、思わず顔を歪めたあたしを見て直紀さんがひらひらと手を振った。


「すみません……」


「初めて人を斬ったら普通そうなるよ。ていうかならなかったらそれこそ化け物だって、何も感じなかったら。まあ、君が斬ったのが本当に人なのか動物なのか、それともそれ以外なのか、それは分からないけどね」


「それ以外って?」


「さあ?」


直紀さんは肩をすくめた。