「くそっ!なんだってこんなところに!」
唸り声をあげ、血をまき散らしながらあたしたちに向かってくるもの、それは一匹の熊だった。
熊がこんなところにいるわけがない。
山から下りてきていたという情報も、村には何も入っていなかった。もし下りてきていたのなら、ここから比較的近いあたしたちの村に連絡が来るなり何かしら被害があるなりすると思うのに。
「おらっ!!」
もう一度琥太郎が一太刀あびせるけど、熊の勢いは止まらずに後ろにいたあたしのほうまで突進してきた。
「……っ!薫!!」
焦ったように琥太郎が振り返るけど―――、振り返って、安堵したようににっと笑った。
何故なら、すでにあたしが抜刀していたから。
「お化けじゃないなら楽勝だからこんちくしょー!」
若干女子らしからぬ言葉を叫びながら、熊の牙を避け、心臓に刀を突き刺した。
「ぐ、ぐぁぁぁぁ……」
「薫、大丈夫か?」
その場に倒れて動かなくなった熊をまたいで、琥太郎があたしに駆け寄ってきた。
唸り声をあげ、血をまき散らしながらあたしたちに向かってくるもの、それは一匹の熊だった。
熊がこんなところにいるわけがない。
山から下りてきていたという情報も、村には何も入っていなかった。もし下りてきていたのなら、ここから比較的近いあたしたちの村に連絡が来るなり何かしら被害があるなりすると思うのに。
「おらっ!!」
もう一度琥太郎が一太刀あびせるけど、熊の勢いは止まらずに後ろにいたあたしのほうまで突進してきた。
「……っ!薫!!」
焦ったように琥太郎が振り返るけど―――、振り返って、安堵したようににっと笑った。
何故なら、すでにあたしが抜刀していたから。
「お化けじゃないなら楽勝だからこんちくしょー!」
若干女子らしからぬ言葉を叫びながら、熊の牙を避け、心臓に刀を突き刺した。
「ぐ、ぐぁぁぁぁ……」
「薫、大丈夫か?」
その場に倒れて動かなくなった熊をまたいで、琥太郎があたしに駆け寄ってきた。

