魁部隊

「薫ちゃん、君たちって、どこ歩いてたの?」


「道ですよ、道」


「ここが、道?」


あたしたち三人は、あたしと虎太郎が通った道を逆にたどっていた。


「向こうに、ここよりは整備されている道があるのを知らなかったのか?」


「まあ、向こうも安全とは言いがたいけどね……」


明るいところで見ると、あたしたちって結構凄いとこ歩いてたんだなあ。


所々石が転がってるし、木の根っことかが飛び出してる。


よくこけなかったもんだ。


「一応、あたしは黙って家を出てきましたし。虎太郎も、いくら親が決めてたとはいえ、言ってから出てきた訳じゃないですし。連れ戻されたらたまらないって思ったんじゃないですかね、虎太郎は」


「虎太郎くんは、って」


「だって、道案内は虎太郎の役目ですから」


えへ。


だって方向音痴だもーん。