「ごめんなさい、恭介さん、立ち話してしまって」
あたしがそう言うと、恭介さんがぴきっ、と固まった。
そして、ぎぎぎっと音がするんじゃないかと思うくらいぎこちなくあたしの方を向くと、恐る恐るというように口を開いた。
「それは、直紀に言われたのか?」
「それ?」
ちらりと直紀さんを見ると、またにやにやと笑っている。
「その、呼び、方が……」
「呼び方?」
言われて、はたと気づいた。
「はい!直紀さんには、目上の方に対する礼儀を教えていただきました!!」
あたしがそう言うと、恭介さんはがっくりと肩を落とした。
「あんたというやつは……!!」
「何?僕は違う意味で言ったんだけど、薫ちゃんが勝手に勘違いしただけだよ。おかげで僕と恭介はおあいこだね」
小声で何やらぶつぶつと言い合っている二人。
やっと足が林に向かったのは、それからだいたい十分後のことだった。
あたしがそう言うと、恭介さんがぴきっ、と固まった。
そして、ぎぎぎっと音がするんじゃないかと思うくらいぎこちなくあたしの方を向くと、恐る恐るというように口を開いた。
「それは、直紀に言われたのか?」
「それ?」
ちらりと直紀さんを見ると、またにやにやと笑っている。
「その、呼び、方が……」
「呼び方?」
言われて、はたと気づいた。
「はい!直紀さんには、目上の方に対する礼儀を教えていただきました!!」
あたしがそう言うと、恭介さんはがっくりと肩を落とした。
「あんたというやつは……!!」
「何?僕は違う意味で言ったんだけど、薫ちゃんが勝手に勘違いしただけだよ。おかげで僕と恭介はおあいこだね」
小声で何やらぶつぶつと言い合っている二人。
やっと足が林に向かったのは、それからだいたい十分後のことだった。

