「琥太郎、道ってこっちであってるー?」
「あそこにとんがってるの見えるだろ、あれが城のてっぺんなんだよ。あれ目指して行けば王都につくだろ」
「あ、あれ城なんだ。ずっとなんだろうって思ってたわ」
「……兄貴とかに教わらなかったのか?」
月明かりしかない中、明かりも持たないあたしたちは、木が茂った林道を歩いていた。
ちょっと怖いのをごまかすように、口数が増える。
それに気づいたのか否か、琥太郎がにやっと笑った。
「何か出そうだな」
「やだもう!人が考えないようにしてるっていうのに……ってあー!!違う!おばけなんてこの世に存在しないんだから!!」
「今さらごまかしたって遅いっつーの。お前の考えてることなんざ手に取るように分かるぜ」
………………………ガサッ。
「…………………………」
「…………………………」
ガサガサッ。

