「えー、薫ちゃん、出かけちゃうの?せっかく一緒に稽古できると思ったのに」
おかずを持って戻ってきた光くんが眉を八の字にして口をとがらせる。
「うーん、しょうがないよ」
本当はまた人の死体なんて見たくないけど、直紀さんの言った通り、何の関係もない二人を一日中歩かせるわけにもいかないからね。
「場所、覚えてるか?」
琥太郎がこそっと耳打ちしてきた。
「巻き込むなとかなんとか言ったわりによく言うわよ」
ぶすっと言って残りのご飯をかきこむと、琥太郎がほんのすこーしだけ申し訳なさそうな笑みを浮かべた。
「じゃあ、行ってきます」
立ち上がると、恭介くんも慌てたように一緒に立ちあがった。
「お、俺も行こう。……部屋に行くのだろう?」
「はい。刀は部屋に置きっぱなので」
「迷うといけない。一緒に行こう」
「ありがとうございます」
おかずを持って戻ってきた光くんが眉を八の字にして口をとがらせる。
「うーん、しょうがないよ」
本当はまた人の死体なんて見たくないけど、直紀さんの言った通り、何の関係もない二人を一日中歩かせるわけにもいかないからね。
「場所、覚えてるか?」
琥太郎がこそっと耳打ちしてきた。
「巻き込むなとかなんとか言ったわりによく言うわよ」
ぶすっと言って残りのご飯をかきこむと、琥太郎がほんのすこーしだけ申し訳なさそうな笑みを浮かべた。
「じゃあ、行ってきます」
立ち上がると、恭介くんも慌てたように一緒に立ちあがった。
「お、俺も行こう。……部屋に行くのだろう?」
「はい。刀は部屋に置きっぱなので」
「迷うといけない。一緒に行こう」
「ありがとうございます」