魁部隊

「はーあ」


がばっと水を一気に飲みこんで、直紀さんはため息をついた。


「じゃあ僕もう行きますね。恭介、いつまでも真っ赤になってないで行くよ」


「……ッ!!真っ赤になどなっていない!」


にやにやと悪戯気な笑みを浮かべて、さっきから黙りこくって座っていた恭介くんに声をかけた。


そういえば、昼間空いてるっていってた人、この二人だったっけ。


もう話を通してくれていたんだな、副長。


「そうだ」


直紀さんが、ふと思いついたようにぽん、と手を叩いた。


「どうせなら、薫ちゃん、一緒についてきなよ」


「えぇっ!?」


「「「はあ!?」」」


直紀さんの提案に、あたしとその他の人ほぼ全員が同時に叫ぶ。


「なに、そんなに驚くことじゃないじゃない」


直紀さんはずいっとあたしの方に身体を乗り出した。


「だって僕も恭介も遺体の正確な位置なんて分からないわけだし?ってことは、一日中林の中を駆けずり回ってなくちゃいけなくなるじゃない」