「まあ、僕としては無表情でこの騒ぎの中でも淡々と食事してちょろちょろ智さんの周りを犬の如く駆け回ってる誰かさんよりかは、よっぽどいいですけどねー」
不意に、直紀さんがある一点に目を向けながら意地悪気な笑顔を崩さずほぼ棒読みで言い切った。
その視線の先には、颯さんが。
聞こえているだろうに、颯さんはちらりと直樹さんを一瞥しただけで、また食事を続けていた。
「ちぇっ、少しくらい反応すればいいのにさ」
おもしろくなさそうに舌打ちすると、直紀さんは箸を置いた。
「僕もういらなーい。先部屋戻り……」
「直紀。野菜が残ってるだろ」
さっきまで何の反応もなかったのに、直紀さんが立ち上がろうとした瞬間に颯さんがこちらをじっと見てきた。
「颯さんには何にも関係ないじゃないですか」
直紀さんもおもしろくないのか、ぶすっと唇を突き出しながら、颯さんを睨み付ける。
「そうだぞ、直紀。野菜はしっかり食べなくては、身体を壊してしまうからな」
続けて隊長が口をはさむと、直紀さんは渋々座りなおした。
「……まあ、智さんがそういうなら」
ほんとに隊長のことが好きなんだなー。
直紀さんは、しばらく野菜を箸でつっついたりぐちゃぐちゃと解体したりしていたが、やがて諦めたように息を大きく吸い込んで、一気に口に押し込んでいた。
多分息止めて食べてるんだろうなー。
不意に、直紀さんがある一点に目を向けながら意地悪気な笑顔を崩さずほぼ棒読みで言い切った。
その視線の先には、颯さんが。
聞こえているだろうに、颯さんはちらりと直樹さんを一瞥しただけで、また食事を続けていた。
「ちぇっ、少しくらい反応すればいいのにさ」
おもしろくなさそうに舌打ちすると、直紀さんは箸を置いた。
「僕もういらなーい。先部屋戻り……」
「直紀。野菜が残ってるだろ」
さっきまで何の反応もなかったのに、直紀さんが立ち上がろうとした瞬間に颯さんがこちらをじっと見てきた。
「颯さんには何にも関係ないじゃないですか」
直紀さんもおもしろくないのか、ぶすっと唇を突き出しながら、颯さんを睨み付ける。
「そうだぞ、直紀。野菜はしっかり食べなくては、身体を壊してしまうからな」
続けて隊長が口をはさむと、直紀さんは渋々座りなおした。
「……まあ、智さんがそういうなら」
ほんとに隊長のことが好きなんだなー。
直紀さんは、しばらく野菜を箸でつっついたりぐちゃぐちゃと解体したりしていたが、やがて諦めたように息を大きく吸い込んで、一気に口に押し込んでいた。
多分息止めて食べてるんだろうなー。

