魁部隊

部屋に一歩踏み込んだ途端、たくさんの視線が突き刺さったのが分かった。


「……っ!!」


こんなにたくさんの人に見られたことはなかったから、緊張してしまう。


「……お、」


「?」


あたしと琥太郎が部屋の中に入って、最後尾にいた奏多さんが襖を閉めると、誰かが叫んだ。


「お、女の子だーーー!!」


「っ!?」


あたし一応男装してるんですけど!?


思いっきりこちらに身を乗り出しているのは、短いふわふわとした茶髪に小柄な男の子。


「ねえねえ、その子が新しく入る子?やった、女の子だ!」


その男の子は立ち上がってこちらに突進してこようとしたけど、誰かに首根っこをつかまれて引き戻される。


「ぐぇっ……」


「行儀が悪いぞ、光」


引き戻したのは、―――綺麗な長い銀髪の少年。