魁部隊

二人の後をついていくと、確かに大部屋といえる部屋の前にたどり着いた。


「ここだよ。ここが、いつもみんなで食事したり、あと連絡事項があるときに全員が集まったりする部屋だから、覚えてね。まあ、大部屋はここしかないから大丈夫だと思うけど」


「おや、ちょうどよかったですね」


奏多さんが説明しているところに、副長と隊長がやってきた。


「皆さんに話だけは通してありますから、入ったら自己紹介だけお願いしますね」


「「分かりました」」


「まあそんなに緊張しないでも大丈夫だからな」


がはは、と笑いながら隊長ががらりと襖を開けた。


「おお、みんな揃ってるなー!!美味しそうな匂いじゃないか、さっすが明里くん!」


いつもこんな感じなのだろうか。


隊長は大きな声を張り上げながら室内に入っていった。


「想像していた、部隊の隊長とはかなりかけ離れているでしょうが、あれはあれであの人の長所なのですよ。あの性格のおかげか、隊員には慕われています」


副長が呆れつつもやわらかく笑い、隊長に続いて室内に入っていく。


「さっ、入ろうぜ。腹減っただろう」


奏多さんに背中を押されるように、副長に続いた颯さんの背中を眺めながら部屋に入った。