魁部隊

「無理だけはしちゃだめだよ。何があるか分からないからさ」


「あはは。大丈夫ですよ」


あたしがそう笑った時、こちらに向かって走ってくる足音が聞こえた。


「!」


寝ている人はともかく、起きている人は、一斉に喋るのを止め、刀に手をかけながら周囲を伺っている。


「おそらく……足音だけで判断するなら、向こうは一人だね」


奏多さんが小さい声で言い、颯さんが頷く。


足音はどんどん近づいてくる。


颯さんと奏多さんから、今まで感じたことのないような殺気が放たれている。


やがて、木と木の間から、相手が姿を現した。


あたしも咄嗟に刀を抜きそうになったけど、その姿を見て手を離した。


「律!?」


颯さんが叫んだ。