魁部隊

「えっ……、あれ、ほんとだ……。泣くような夢を、見ていたわけじゃないのに……」


ごしごしと目をこすると、颯さんにやんわりと止められた。


「どんな夢だ」


「えっと……、いつだったか忘れちゃったんですけど、直紀さんと喋ってるのを思い出して夢に見てただけです……。隊長からもらった飾りが綺麗ですねって。そうしたら、あたしにもいつか買ってあげるよって……」


そう。


泣くような夢じゃなかったのに。


ただ、幸せな時間を、思い出していただけ。


「……そうか」


颯さんは、ただそれだけ言って、しばらく黙った。


そして、やがて口を開いた。


「あいつは、約束は必ず守る奴だ」









また、涙が溢れた。


「そうですね!一緒に選びに行って、高くても一番綺麗なの買ってもらうんです……!!」


泣きながら、笑った。