「なーんか、気が抜けちゃうよなー」
光くんが大の字になって寝転がりながら、ぶつぶつと文句を言っている。
「すっごい焦ってここまで来たのにさー」
「光、そんなことを言うな」
横で恭介さんがぽかり、と光くんの頭をたたいた。
「いった!!」
「備えあれば憂いなし、だ。敵がいないに越したことはないだろう」
「そうだけどさー」
むすっとした顔でたたかれた個所をさすっている。
「おい、がたがた喋ってねえでさっさと寝ろ。一晩寝れるわけじゃねえんだぞ」
颯さんが頭の上からぴしゃりと言った。
人数を半分に分けて、休む人と、見張っている人がいるようにしたんだ。
颯さんは、最初は見張りだった。

