「いったぁ!!ひどいよ恭介ぇ!!」
「馬鹿者。隊長の背中にでも乗っかるつもりか」
「俺は構わんがね」
「あなたのその発言もどうかと思いますよ」
言い合いながら、結局は全員で、木の影からこそこそと草原を見渡す。
「でも、敵どころか、高い木の一本もはえてませんねぇ……」
副長が腕組みをした。
「よっぽど切羽詰まっているようでしたら、敵は既に陣を組んで今にも出陣しようとしている状態だとばかり思っていましたが」
「俺も同じだ。着いたらすぐ戦いだと思っていたのに……」
あたしも琥太郎の背中に乗っかって見てみると(だって皆の背が高すぎて見えなかったんだもん)、確かに、ただ広い草むらが広がっていた。
「これから……、どうするんですか?」
琥太郎の背中から降りながら、何故かこちらを凝視していた颯さんに訊ねる。
「あ、あぁ……いや」
「?」
「……何でもない。ここは隊長の判断を」
「どうしようか颯」
「……」
隊長の判断を待とうとかなんとか言おうとした颯さんが、その隊長にすがり付かれて押し黙った。
きっと今頭をフル回転させているに違いない……。
「馬鹿者。隊長の背中にでも乗っかるつもりか」
「俺は構わんがね」
「あなたのその発言もどうかと思いますよ」
言い合いながら、結局は全員で、木の影からこそこそと草原を見渡す。
「でも、敵どころか、高い木の一本もはえてませんねぇ……」
副長が腕組みをした。
「よっぽど切羽詰まっているようでしたら、敵は既に陣を組んで今にも出陣しようとしている状態だとばかり思っていましたが」
「俺も同じだ。着いたらすぐ戦いだと思っていたのに……」
あたしも琥太郎の背中に乗っかって見てみると(だって皆の背が高すぎて見えなかったんだもん)、確かに、ただ広い草むらが広がっていた。
「これから……、どうするんですか?」
琥太郎の背中から降りながら、何故かこちらを凝視していた颯さんに訊ねる。
「あ、あぁ……いや」
「?」
「……何でもない。ここは隊長の判断を」
「どうしようか颯」
「……」
隊長の判断を待とうとかなんとか言おうとした颯さんが、その隊長にすがり付かれて押し黙った。
きっと今頭をフル回転させているに違いない……。

