魁部隊

「……?」


何時間たっただろう、ふと、何か視線を感じて上を見上げてみる。


雨が降るか降らないか、そんな灰色に染まってきている空には、木の枝があるばかりで、何もない。


「どうした?疲れたか?」


隣を歩いていた颯さんに話しかけられる。


「……いえ、大丈夫です」


「着いたぞ!!」


先頭を歩いていた隊長が立ち止まることにより、全員が止まった。


隊長の少し先から、木が分かれ、草原が広がっている。


「ここが、国境……」


光くんが、隊長の背中から覗こうとして、恭介さんに引き戻された。