魁部隊

「今だかつて、異国が攻め込んできたことなんてなかったじゃないですか!」


「異国って……どんな人……?」


隊員の中から、戸惑いの声が溢れる。


「隊長、副長。その、異国……の軍についての情報は、何かないのですか?」


奏多さんが聞くと、二人とも難しそうな顔をした。


「それが妙なことでな。とにかく出陣しろということしか、書かれていなかったんだ。よほど切羽詰まっていたのか、よく分からんが……今すぐにでも出陣するようにと」


「今すぐ……?それに、敵の情報は一切なし、か……。何かおかしいですね」


颯さんがぽつりと呟いた。


「えー、何が?何がおかしいの?」


光くんが眉を潜めながら颯さんと、隣に座っている恭介さんとを見比べている。


颯さんは何か考え込んでいるのか黙ったままだったため、恭介さんが口を開いた。