傷口から入ったであろう人獣の毒が、刻々と直紀さんの命を削っているんだろうか。
そう考えると、直紀さんの前にも関わらず顔が歪みそうになるのを、必死にこらえた。
「ねえ、普段の皆って、変わりないの?」
「え?」
突然そんなことを聞かれて、首をかしげる。
「部屋でずっと寝てるとさ、様子とか分かんないから……。見舞いに来るとき、皆笑顔なんだよね。だから逆に不安で」
寂しげに直紀さんが呟いた。
皆と一緒にいられず、どんどん取り残されているような気がしているのだろう。
「変わりないですよ。颯さんは相変わらず稽古ばっかりですし、恭介さんは光くんとべったりだし、隊長と副長は最近忙しいみたいですけど、元気だし……、あ、奏多さんと明里さんは最近喧嘩ばっかりで、昨日なんか……」
嘘でもない。
でも、真実の全てでもない。
明るい部分しか、伝えちゃいけないし伝える気もない。
そう考えると、直紀さんの前にも関わらず顔が歪みそうになるのを、必死にこらえた。
「ねえ、普段の皆って、変わりないの?」
「え?」
突然そんなことを聞かれて、首をかしげる。
「部屋でずっと寝てるとさ、様子とか分かんないから……。見舞いに来るとき、皆笑顔なんだよね。だから逆に不安で」
寂しげに直紀さんが呟いた。
皆と一緒にいられず、どんどん取り残されているような気がしているのだろう。
「変わりないですよ。颯さんは相変わらず稽古ばっかりですし、恭介さんは光くんとべったりだし、隊長と副長は最近忙しいみたいですけど、元気だし……、あ、奏多さんと明里さんは最近喧嘩ばっかりで、昨日なんか……」
嘘でもない。
でも、真実の全てでもない。
明るい部分しか、伝えちゃいけないし伝える気もない。

