魁部隊

年上の人に軽々しく触れちゃだめだったかな。


「す、すみません……」


「……そういう意味じゃなかったんだけど。まあいいや」


直紀さんはゆっくりと身体を起こそうとして、失敗して再び布団に落ちる。


「っあ……」


「大丈夫ですか!?」


慌てて手を添えようとすると、弱々しく払われた。


「直紀さん?」


「これくらい、大丈夫だよ」


そう言って、直紀さんは慌てたように手を布団のなかに引っ込めた。


その手は、以前のような直紀さんの力強い手ではなく、痩せ細り、病人のそれだった。


それを、見られたくなかったんだろう。


よく見れば、布団から出ている肩も、痩せ細っているのが服の上からでも分かる。