魁部隊

「くらのなか、ぎんいちぞく、しょうすう


じんじゅう」


単語のみのそれに、全員がしんと静まり返る。


隊長は、涙を堪えるためか、固く目をつむった。


「海くんは、そこで人獣に咬まれ……、ここまで逃れてきたのですね……。そして、海くんが人獣へと変貌したということは」


「時間はかかれど、奴等は実験に成功した……」


副長のあとを、颯さんが引き継いだ。


「そんな……」


隅の方で聞いていた明里さんが、悲鳴のような声をあげる。


その頬には、涙が幾筋もつたっていた。