「……なるほど、入隊希望者だな。琥太郎くんに薫くん……。うん!人数が増えることはいいことだろう!」
「では、入隊を許可してくださいますか?」
「ああ!来るものは拒まないからな!ただ、君たちは分かっているのかい?魁部隊に入隊するということが、どういうことか……。君たちはまだ未来ある若者であるわけだし、親御さんに連れてこられたわけではない薫くんなんて特に……」
「分かっているつもりです。でもあたし、これ以上苦労する家族を見ていたくないんです!」
きっぱりと言い切ると、隊長はそれ以上言うのをやめたようだった。
「いいだろう。では、全員で屯所に戻るとしよう!」
言うが早いか、隊長は元気よく歩き出した。
「話を聞く限りでは、君たちは刀も扱えるようだしな。最近は戦の話は出ていないが、すぐにでも見回りに出せるだろうし、そうそう魁部隊はだな―――」
隊長はおしゃべり好きなのか、口が止まることはない。
「まあ、うんざりするときもあるかもしれませんが、聞いてあげてください。たまに重要なことを喋っている時がありますから」
副長がこそっと耳打ちしてきた。
たまにって……。

