魁部隊



その日の夜、ささやかながらも、海さんの葬儀が行われた。


魁部隊隊員全員で、黙とうをささげた。


そして、全てが終わった後、海さんから預けられた報告書について審議するため、大広間に集められた。


「海くんが、自らの命を犠牲にしてまで手に入れてくれたものだ。絶対に無駄にはしない」


隊長が小さくつぶやきながら、紙に目を通していく。


「冒頭に、並の人間として潜入したため、あまり詳しく情報を手に入れることはできなかったと詫びがある……」


震える声で、隊長が読み上げた。


「潜入初日。銀部隊に隊員として入隊成功。銀部隊は、魁部隊同様、生まれや思想に関係なく、入隊を許可しているようだ。だが、これは実験体を集めるためだと思われると同時に、幹部格には昇格はできないようだ。


屯所内をうろついてみても、銀一族の姿は見受けられない。ごく一般的な人間がそれぞれ自由に過ごしている。稽古などをしている様子はない。


一人、また一人と、姿を消す人物がいる。姿を消した人物のもとには、何やら手紙が届けられているようだが、中身は分からない。


今日も手紙を受け取った者がいる。明日、後をつけてみる」


ここまでで、一枚目が終わっていた。


隊長が、紙をめくった。