魁部隊

颯さんにばれないように、そっと深呼吸していると、道場の外、すぐ近くで、ガタガタ、と、小さな物音がした。


「!?」


咄嗟に、あたしも颯さんも、息を潜めた。


あのとき以来、人の姿の見えない物音には、全員が敏感になってしまっていた。


あたしと颯さんは、顔を見合わせて頷くと、音を立てないようにして刀を握り、入り口まで移動した。


壁に背をつけながら、颯さんが取っ手に手を伸ばし、勢いよく開けた。


「っ!!海!?」


「え!?」


そこには、あたしはまだ会ったことのない、銀部隊に潜入捜査しているはずの、海さんが倒れていた。