魁部隊

「そうなりますね。例えるならば、銀部隊の中で、王さまに値するのが銀一族、その他の普通の人たちは家来……もしくは、大勢の国民と言ったところでしょうか」


「国民……」


「それも、下位の……奴隷、あたりが妥当でしょうね。実験に使用されるくらいなのですから」


副長は無表情のまま言い切った。


「それから、気になるのは……」


「はい。兄さんの立場ですよね?」


あたしが先に言うと、副長は少し目を見開いてから、頷いた。


「ええ。彼が、銀一族であると言う可能性は?」


「銀一族というのが銀色の髪の人間だと言うのなら、その可能性はないと思います。さすがに生まれたときからの記憶と言われると無理ですけど、小さいとき……あたしも兄さんも子供の時から、髪は銀色じゃありません。だから、染めてるとか、そんなことはないと思います」


それに、とあたしは付け加えた。


「兄さんが銀一族なら、あたしも銀一族になっちゃいますよ」


くすり、と副長は笑った。


「そうでしたね。愚問でした。まあ、この際銀一族かどうかではなく、思想がどうであるかが問題でしょう。恭介はこちらにいますからね」


副長の目が優しくなった。