魁部隊

「おや」


「副長……」


部屋を出ると、お見舞いに来ようとしていたのか、お菓子の入った袋を提げた副長が立っていた。


「その様子だと、直紀くんは眠ってしまったようですね」


「はい……たった今」


それは残念です、と副長は苦笑すると、持っていたお菓子の袋をちらりと見た。


「これは、颯くんが買ってきてくれたものなのですよ」


「颯さんが?」


意外な人物の名前に、失礼だけど驚く。


「ええ。しかし、買ってきたはものの、自分が渡すよりも他の人から貰った方が良いだろうと、私に」


「そうだったんですか……」


意外と颯さん、直紀さんに嫌われてるのを気にしているんだろうか。