魁部隊

「直紀!無理するな」


心配そうに隊長が、横になっているために背中をさすることができず、肩の辺りをさする。


「大丈夫ですよ……智さん」


幸い咳はすぐに収まった。


「しばらくは安静にしておいた方が良いですね。もうすぐお医者様も来られますから、皆さんは邪魔にならないように隊務に戻りなさい」


副長がそう言うと、皆が残念そうにしながらも部屋を出ていく。


「じゃあね、直紀!また後で来るから!」


皆が口々にそういって出ていくのを、直紀さんも笑顔で見送っていた。


そして、部屋の中に隊長、副長、颯さん、あたしだけになり、あたしも出ていこうとすると、直紀さんに呼び止められた。