魁部隊

「あっ、智さん……嬉しいなぁ、そんなに焦ってこなくても良かったんですよ……?」


「何を言うんだ直紀!お前の目が覚めて俺は死ぬほど嬉しいぞ!!」


「ふふっ……」


大好きな隊長にそんなことを言われて、直紀さんが布団に体を横たえたまま嬉しそうに笑った。


そして、隊長の後ろから姿を現したあたしを見て同じように笑顔になり、颯さんを見た瞬間にぷいっとそっぽを向いた。


………分かりやすっ!!


「ふん。そんな態度が取れるなら大丈夫だな」


どかっと颯さんが腰を下ろすと、そっぽを向いたまま直紀さんがぼそぼそと何かを言った。


「……ぅ」


「あ?」


「だから!ありがとうございますって言ったんです!!運んでくれたのが颯さんだって聞いたか……ごほっ!!」


大きな声を出しすぎたのか、直紀さんが咳き込んだ。