襲撃事件から、三日がたった。


人獣に噛まれ負傷した直紀さんは、あれから意識を失ったまま。


屯所に運び、医者を呼び、腕は切断には至らなかったものの、医者にも、完全に治療することはできなかった。


人獣の牙に毒があるのか、それすらも分からないのだから。


とりあえず消毒をして傷口を縫い合わせ、包帯を巻くことしか、できなかった。


穴を開けられた屯所の塀は、人獣に限らず侵入者を防ぐため、早急に修復された。


そして、見た目は普通に戻った。