兄さんは、誰にも邪魔されることなく座り込んでいるあたしの目の前までやって来ると、片手を差し出した。
「さあ、帰るよ、薫」
「……!?」
薄笑いを浮かべたままの兄さんの目が、笑ってなくて、背筋が凍りついた。
「こ、れ……この、人たちを、連れてきたのは……屯所を襲わせたのは……兄さん、なの……?」
震える声で、やっとのことでそれだけ言うと、兄さんの顔から笑顔が消えた。
「どうでもいいでしょう、そんなこと」
兄さんが、強引にあたしの手をつかむと、無理矢理立ち上がらせた。
「いっ……」
「お前は兄さんと家に帰……っと」
びゅん!と風が通りすぎて、兄さんの手が離れた。
颯さんが、繋がれたあたしと兄さんの手の間に、すごい早さで刀を振り下ろしたのだ。
「さあ、帰るよ、薫」
「……!?」
薄笑いを浮かべたままの兄さんの目が、笑ってなくて、背筋が凍りついた。
「こ、れ……この、人たちを、連れてきたのは……屯所を襲わせたのは……兄さん、なの……?」
震える声で、やっとのことでそれだけ言うと、兄さんの顔から笑顔が消えた。
「どうでもいいでしょう、そんなこと」
兄さんが、強引にあたしの手をつかむと、無理矢理立ち上がらせた。
「いっ……」
「お前は兄さんと家に帰……っと」
びゅん!と風が通りすぎて、兄さんの手が離れた。
颯さんが、繋がれたあたしと兄さんの手の間に、すごい早さで刀を振り下ろしたのだ。

