魁部隊

屯所までの道のりを歩きながら、とりあえず自己紹介が始まった。


「まあ、会話内容から察しはついていると思いますが。改めて、魁部隊副長の総です。琥太郎くんのことは存じてますが、君の名前を……、あと、歳も教えて頂けますか」


「はい。薫といいます。歳は、琥太郎と同じで、十七です」


「十七っつうと、あいつと同じか」


ぼそっと奏多さんが何かつぶやいたけど、よく聞こえなかった。


「十七ですか。部隊の中では最年少のほうですね。では、そこの二人も」


「……颯」


「それだけかよ。俺、奏多ってんだ。俺も颯も十九。よろしくな」


「歳は言う必要あるのか」


「なーに言ってんの、歳が近いって分かれば親近感湧くでしょ?」


颯さんはあまり感情を表に出さない―――というか、不機嫌な態度しか表に出さない人のようだ、今のところ。


対して奏多さんは、明るくて場を和ませる人、だな。


「親近感を沸かせると言う意味で役に立つかは分かりませんが、魁部隊隊長はまだ二十七なのですよ。ちなみに私は二十五。最年長は隊長ですから、年配の人はいません」


「まっ、一番最初に敵陣に突っ込む体力勝負の魁部隊に、よろついたおっさんやデブいおじさんは必要ないよねー」


奏多さん……意外と辛口だ。