魁部隊

颯さんの言葉が止まった。


「……!?」


そして、その視線の先を辿ったあたしも、琥太郎も、律くんも、絶句するしかなかった。


先程律くんが斬った熊が、人間に変化していたのだから。


「あのときと……同じ……」


琥太郎が、わなわなと唇を震わせながら言った。


あのとき。


あたしと琥太郎が、初めて何かを斬った、あのとき。


「くそっ!お前らが言っていたのはこれか!マジかよ」


自分で目にするまでは、やはりどこか冗談だろうと思おうとしていたんだろう。


あたしだって、人からただ聞いた話だったら、絶対信じられないから。


「とにかく行くぞ!」


走り出した颯さんの後に続いて、とにかく走る。