魁部隊

のけ者にされた光くんが、ぷぅっと頬を膨らませて唇を尖らせた。


「いいもんね!二人で難しい話してればいいよ!行こう、薫ちゃん!!」


「ぅわっと!!」


光くんが、あたしの手を握って走り出す。


勢いに押されて、あたしも走るはめになってしまった。


「っあ!ちょっと光何やってんの!?」


「待て光!!」


「へへーん!!追い付けるもんなら追い付いてみなよ!」


光くんが後ろを振り返ってあっかんべーをした。


こんな、子供みたいな性格でも、握られている手はあたしよりも大きくて、ちゃんと男の人だ。


柄にもなく、ちょっとドキドキしてしまった。