魁部隊

琥太郎がはっとし、颯さんが小さく「馬鹿」とつぶやいた。


「えーと……」


今度は奏多さんが言葉に詰まるほうだった。


すると、暗闇の向こうからまた誰かの声がした。


「どうかしましたか?」


その声に、颯さんと奏多さんが振り返る。


闇の向こうから、長い黒髪を後ろで一つに束ね、眼鏡をかけた男の人が現れた。


「副長」


「その子たちは?」


副長と呼ばれた人が、あたしと琥太郎のほうを見て顔を傾げた。


「いえ、このような時間に出歩いていたので、何をしていたのか聞いていたところですよ」


奏多さんが笑顔で答えた。


副長は、じーっとあたしや琥太郎の顔を見ていたけど、ふと気づいたように言った。


「そういえば、あなた……」


「?」


「琥太郎くん、ですよね?」


「えっ!?」