魁部隊

「ははっ……子供にこんな危ないものを渡すなんて、俺もどうかしちまったな……」


自嘲ぎみに笑うと、真面目な顔になって、あたしたちに言った。


「これを、守って、ほしいん、だ……。もう、力を失いかけて、るけど……」


「力って……?」


「君たちに必要な力なら、いずれ、分かるさ……俺の口からは、言えな、い……」


おじさんは、半分目を閉じかけながら言った。


「俺からもらったってことを、誰にも、言ってはダメだよ……?これは、俺と、君たちだけの……秘密、だ」


「秘密?」


「そう。君たちの家族にも、誰にも。君たちが刀を必要とするときまで、どこかに、隠しておくといい」


秘密とか、隠し事とか、そんなものが大好きな年頃だ。


このおじさんも、それが分かっているからこそその言葉を使ったんだろう。