魁部隊

後ろから飛び付いてきたのは、光くんだった。


「光くん……重い……」


「あ、ごめんね?」


ぺろっ、と舌を出しながら光くんがあたしの背中から下りる。


けど、ぴったりとくっついたままだ。


ほんとに同い年かい。


「ちょっと、何割り込んできてるのさ」


直紀さんの機嫌が一気に降下したのが雰囲気で分かった。


でも、光くんには通じなかったみたい。


「いいじゃん、僕も行く!薫ちゃんと見回りする!!」


「ったく……恭介は何やってるのさ」


直紀さんががしがしと頭をかいた。


「恭介は、道場で颯さんと稽古してるよー?」


「うそっ!!颯さんまだやってるの!?」


ついさっきあたしとやってたのに!!


「気にしなくて良いんだよあんな剣術バカ二人なんて」


颯さんの名前が出たからか、直紀さんの言葉に刺が混じる。