その子は言った。
「あなたの探し物は、金の手紙かしら?それとも、銀の手紙?」
そして、申し訳なさそうに、こうも言った。
「ごめんなさい。私…手紙を…見てしまったの。」
彼女は上から降りてきて、俺に手紙を渡した。
「見るつもりはなかったのだけれど、持ち主に返さないとと思って。」
そう言って彼女は、
゛本当にごめんなさい。では、私もう行きます。゛
と言って、食堂の方に行こうとした。
「ちょっと待って!」
俺は急いで引き止めた。
「ねぇ、君。俺の秘密を知っちゃったよね…?」
意地悪そうに言うと、
「……はい?」
と言われた。
「だから、君の秘密を教えてもらわないと…俺が不公平だよね…。」
ごめんね?本当はこんなこと、したくないんだけどね?
