君と2人で

「一ノ瀬紗英、です。」






「多分年上、ですよね?」








「今年受験生です。」









「俺高2なんすけど大丈夫ですか?」









「大丈夫です。優しい人ですね。」









自然と話は盛り上がり、もう後10分で文化祭が終わる時間になってしまった。








「あ、もう霧乃ちゃんのとこに行かなきゃ。」








「あの…、明日も来ますか?」







「…来ますよ?」






「あの、明日も一緒に回りませんか?」







「へ、あの…私でいいなら…」






「よっしゃ!あの、LINE教えてくれませんか?」






「あ、はい。」






そんなこんなで連絡先を交換して、校門まで送ってくれた。






「あ、紗英!」






「霧乃ちゃん!遅くなってごめんね。」






「ううん。留衣いたし大丈夫だよ。それより、どうだった?」






「明日も一緒に回ることになったの。」






「よかったじゃん!」







霧乃ちゃんは自分の事のように喜んでくれた。






「だけど、まだ何も知らないんだ、あの人のこと。」







「そんなのこれから知ってけばいいよ。」






優しく微笑んでくれた。