「おはよー」

「おはようひーたん。何か眠そうだね(笑)」

「んー昨日動画見ててさー寝るのおそくなっちゃた」

朝、教室に着き妃依奈にあいさつされ流れで妃依奈の席の近くにきた。

「紗都美ちゃん!」

ふと名前を呼ばれ振り返ると同じ小学校だった未緒がいた。

「未緒ちゃん~同じクラスだったんだね」

「そううちもわかんなくて、家で名簿見てたら気づいたの(笑)」

未緒とは小学3~4年生の時、同じクラスで転校生同士、気が合いよく話していた。
5年生からは隣のクラスだったが、すれ違うと話したり、良い関係を保っていた。

「嬉しい…!一年間よろしくね~」

「こちらこそ!あ、うち携帯買ったからメアド教えるね!」

「ありがとう♪」

未緒は運動神経が抜群で、人と接するときは常に謙虚な気持ちを忘れていない。
頭もよく、顔もよい。

紗都美は少しだけ未緒と距離が縮まった気がして、嬉しかった。

「妃依奈ちゃんもよろしくね!」

「うん♪ちゃんいらないよ(笑)」

「えっそんなそんな…!」

「言うと思った(笑)可愛い(笑)」

「やめて(笑)妃依奈ちゃんの方が可愛いから!」

二人が話す光景を見て、紗都美は微笑んでいた。