輝き続けてるキミへ

不意に誰かに話しかけられ、我に返ると支度を終えた由真がいた。

「あっごめん。終わったの?」

「うん終わったよー。帰ろう」






学校にある公衆電話で由真がおばあちゃんに電話をかけ、今日の出来事を話しながら迎えを待った。

「それで知らない人ばっかだったの?(笑)」

「そう…もうほんとに…。ひーたんしか知らなかった」

妃依奈のことしか知らないというのは、二小卒業で名前を聞いたことがある人が少数いたが、そこまで話したこともなかったため、そう言ったのだ。

「でも由真もそうだよー。なんか男子は元気だったけど、女子は静かって感じした」

「え~~達彦とかいるじゃん」

「……由真が話すと思う?」

「………」

由真はおとなしくマイペースで典型的なB型だ。顔も特に悪いわけではないがあまり男の子との絡みがない。